審美歯科とは
より美しい口元になりたいという要望に応えることのできる分野です。
美しいというのは、見た目の美しさもそうですが、健康的に美しいという意味でもあります。
当院が考える審美歯科治療は、「歯を美しく健康的にすることで、自信を回復させる」ということです。
審美歯科治療は一般的に見栄えを良くすることや、単に歯を白くする事だと考えられがちですが、「口の中の噛む機能を回復させ、その上でさらに歯を美しく見せること」が大切になります。
口元の美しさはその人の印象や自信にも影響を与えるため、生活の質が向上すると言われています。
当院では、患者様が心も体も健やかに生活できるよう最大限の支援をしたいと考えています。
オールセラミック
通常は金属で補強するコーピング(内側)部分を強化セラミックで製作し、さらにその上にセラミックを製作します。金属を一切使わないのでより自然な色調が再現でき、永年の使用にも変色せず、健康的な白い輝きで、天然歯のような美しさを保ちます。
電鋳メタルセラミック
メッキの技術の応用によりコーピング(内側)部分を24K(純金)で、その上をセラミックで築盛し製作します。24Kの金属なのでフィット(適合)にすぐれ支台歯(土台)との境目から再びむし歯になってしまう2次カリエス(虫歯)のリスクを低減します。また気になる歯茎の黒ずみも出にくく明るく仕上がります。
メタルセラミック
通常保険の利かない差し歯がこれにあたり、色調、形態ともに優れています。唾液の吸収による変色や口臭の心配もありません。内側を強固な金属で補強しますのでブリッジなどに最適です。
ハイブリッドセラミック
セラミックとプラスチックを掛け合わせた素材で製作します。色調、強度ともに保険のプラスチックに比べ優れています。症例により金属で補強する場合があります。
金歯
ゴールドで製作します。フィット(適合)に優れ、天然歯と近い固さで、対合歯(噛みあう歯)を傷めません。生体親和性にも優れており体にやさしく、また歯茎との境目も黒くなりにくいのが特徴です。噛む力の強い奥歯の使用に最適です。
セラミックインレー
金属を一切使わない為、自然な色調が再現できます。また、唾液の吸収がないため永年の使用でも変色することがありません。
ハイブリッドインレー
セラミックとプラスチックを掛けあわせた素材。色調、強度ともに優れています。インレーに最適の素材です。
ゴールドインレー
ゴールドで製作します。適合性に優れていますので歯との境目からの2次カリエス(虫歯)になりにくいのが特徴です。奥歯の使用に最適。
ラミネートベニア
歯の表面をわずかに削り、セラミックを表面に貼りあわせます。歯の色調を白くしたい方、歯の形を整えたい方に最適です。
ファイバーコア
グラスファイバーを用いる事により、強度的にも安心できて、金属と比べ、歯茎の変色がなく透明感があります。また金属アレルギーなどの心配がありません。(画像左)
変色した歯を白く美しい歯へ<ホワイトニング>
歯の変色の原因はさまざまで、一般的には加齢によるもの、お茶、コーヒー、赤ワインやタバコによる着色、幼少期のある種抗生物質の服用による副作用、外傷や虫歯により神経を失った場合などがあります。原因や症状に合った治療法を選択することが大切です。
治療の種類
ホームホワイトニング
歯科医師の指導を受けながら、自宅で行っていただく方法になります。まずは自分の歯型にあったトレー(薄くて柔らかいマウスピース)を歯科医師に作ってもらいます。そのトレーの中に、薬剤(ホワイトニングジェル)を注入して歯に装着し、寝ている間、薬剤の作用によって歯を白くします。通常、2週間ほど毎日実行して頂きます。また、効果には個人差があり、カフェインやタバコ、歯磨きの仕方によっても効果は異なります。
メリット
- 白さが長持ちする。
- 白くなりにくい性質の歯でも白く出来る可能性がある。
- 自宅で手軽に出来る。
デメリット
- 効果が現れるのに時間がかかる。
- 人によっては、トレイ装着に違和感を感じる。
- 毎日ある程度の時間、装着しなければならないので、続けるのに根気と手間が必要。
オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングの最大の特徴は、ホームホワイトニングに比べ効果が早いことです。すなわち1回の施術でかなり白くなります。
数日後に結婚披露宴がある、もしくは明日までにはどうしても歯を白くしたいなど、時間のない方にお奨めです。
メリット
- 1回~数回の来院で白くすることができる。
- 歯の白くする度合いをコントロールできる。
デメリット
- 色の後戻りが比較的早い。
デュアルホワイトニング
デュアルホワイトニングとは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用する方法です。組み合せることによって、治療期間の短縮とより高い効果が得られます。
ウォーキングブリーチ法
ウォーキングブリーチ法とは、歯の根の治療を行った後に歯の表面が変色した場合、歯の内部(象牙質)に漂白剤を注入し、歯を白くする方法です。
ビヨンドシステム
オフィスホワイトニング
ビヨンドシステムは、アメリカで開発された可視光線照射器によるホワイトニングです。最新の光学技術を使うことにより、低温の光線で、歯の過敏症を可能な限り軽減します。美白剤の主要成分は過酸化水素で、十数年以上安全な薬剤として使用されています。治療時間はたった30分ほど。
アメリカでは、すでに100万人以上の患者がこの技術で歯を美白しています。喫煙やコーヒー、紅茶の飲用、また薬物(フッ素やテトラサイクリン)による歯の変色、老化や遺伝による黄ばみにも優れた効果があります。
★1回の治療で5~7段階明るくなります。
費用
ホームホワイトニング
¥55,000(税込み) | |
(シート代) | ¥22,000(税込み) |
オフィスホワイトニング
¥44,000(税込み) | |
(追加) | ¥22,000(税込み) |
ウォーキングブリーチ法
1回 | ¥2,200円(税込み)(3~5回程度行う必要があります) |
---|
Q&A
効果はどのくらい持続しますか?
個人によって時間差はありますが、基本的には時間が経つにつれ元の色に近づいていきます。(早い方で半年程度。)
ただし、カフェインやタバコ、歯磨きの仕方によって違いがあります。
どのくらいで白くなりますか?
ホームホワイトニングの場合は、状態によって個人差がありますが、通常は数日後に効果が現れはじめ、2週間程で効果がはっきりでます。(オフィスホワイトニングは1~3回程で白くなります。)
痛みはありますか?
ほとんどの場合は痛みがなく、麻酔も必要がありません。ただし人によって歯がしみるような感じや歯茎がピリピリしたような感じをうけることがあります。一過性のもので、薬剤を歯に貼付する時間を調整すれば問題ありませんのでご安心ください。
歯周病でも治療は可能?
症状によっては可能ですが、まず検査をして、歯周病の場合は治してからホワイトニングにかかる方が良いでしょう。
虫歯があっても治療は可能?
本来はむし歯を治してからホワイトニングする方が良いのですが、むし歯が無い部位は、ホワイトニング可能です。
歯に虫歯がある場合や、詰め物が悪くなっている場合は、そこから薬が浸透して痛みを感じることがあります。その為ホワイトニングの前に、歯の虫歯の処置をしっかりと済ませておく必要があります。
治療した歯も白くなりますか?
ホワイトニングは天然歯のみに有効ですので治療してある歯(さし歯、詰め物等)の色は変わりません。しかし、ホワイトニングが終わった段階で治療してある歯を交換すれば口腔内の色調を統一することができます。
どこまで白くなるの?
加齢や遺伝による歯の変色をホワイトニングで色調改善していく場合、傾向として若い年代の方の方が年齢を重ねた人よりも短い期間で白くなるようです。しかし、年配者であっても根気良くホワイトニングを続ければ、望み通りの白さを手に入れることができます。
お化粧やエステには絶対という効果はありませんが、ホワイトニングは天然の歯であり、特殊なケースを除けば絶対的に白くなります。そういった意味でホワイトニングは、年齢に関係なく結果が出る美容法です。
一度でどこまで白くなりますか?
1度でどのくらい白くなるかについては、10段階白くなる、6段階白くなる、3段階白くなる等、様々な宣伝を見ますが、全ての人にこのような効果があるわけではありません。
全く白くならない人もいるし、すごく白くなる人もいます。1度でどのくらい白くなるかについては、個人差があって予測が困難なんです。
また使っている薬剤、機器、施術手順、施術の熟練度によっても異なります。
誰でもできますか?
ご自分の歯であれば原則的には可能ですが、虫歯が多い、知覚過敏が強い、歯周病がひどい、全身に疾患のある方などはお断りさせて頂く場合があります。
また人工歯や差し歯、詰め物、金属によって変色してしまった歯などには、ホワイトニングではなくセラミックなどの補綴物をお勧めします。
治療後に注意することは?
1~2日はコーヒー、赤ワイン、ウーロン茶、カレーなど、色素の濃い食品は避けて下さい。また術後、歯に部分的な白濁が目立つ場合がありますが、2週間ほどで自然になくなりますのでご安心ください。
歯や体に安全ですか?
使用する薬剤は研究でも安全性が保障されていますので、安心してホワイトニングを受けていただけます。
ホワイトニングの種類によって日本人に向き不向きがありますか?
日本人は西洋人に比べてエナメル質が薄く、ホワイトニングの際にしみやすいのですが、これは薬剤濃度と関係があります。薬の濃度が高いと光を当てなくても短時間で知覚過敏が起こることがあります。
光を使用していないシステムや、光の効果が弱いシステムでは、30~40%の高濃度の薬剤を使用していますので、日本人の場合は白くなる前にしみてしまう可能性があります。そのため白くするためには1回の時間を短くして、何回か行う必要があります。これに対して15~25%程度の薬剤を使用し、特殊なライトや触媒を使用しているシステムは、薬剤の濃度が低くできるために、エナメル質の薄い日本人でも、1回で長時間のホワイトニングが可能になります。このほうが、歯にはやさしく、日本人向きといえます。ただこれらの歯のしみは、お薬の効果が完全に消える24時間以内には収まりますので、歯に害はありません。
ホワイトニングの効果や知覚過敏の程度は、人種よりも個人個人の歯の色や状態によって変わってきますので、日本人だからこのホワイトニングのほうがいい、というのはありません。歯をよく診査してもらってから、しみる程度とホワイトニングの効果で選ばれるほうがいいと思います。